p.792 熱中症はなぜ起こるのか

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【水の健康学、東京医科歯科大学医学部教授 藤田絋一郎著、新潮選書(シンチョウセンショ)発行より引用】

「①

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p.791 いい汗、わるい汗

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【水の健康学、東京医科歯科大学医学部教授 藤田絋一郎著、新潮選書(シンチョウセンショ)発行より引用】

「① 人が一日に排出する水分の中で最も多いのが尿で、1~2Lである。また、何もしないでも、1日に0.5L位の汗をかいている。これを不感蒸泄(フカンジョウセツ:無自覚のまま皮膚や気道から蒸散する水分。発汗を含めず、また皮膚のみからの蒸散(ジョウサン)を指すこともある。成人で安静時の場合、1日あたり約900ml)という。

② 発汗には2種類あって、暑いと感じた時に出る温熱性発汗(発汗を自覚しない 状態での皮膚からの水分蒸散)と興奮したり恐怖を感じた時に出る精神性発汗(手のひらの汗も多く、人と会って緊張しやすい時などに汗が特別出てしまう等)である。

③ 温熱性発汗は、庭の打ち水と同じ原理で、汗が蒸発する時に一緒に体の表面の熱を奪う体温調節機能で、間脳(大脳半球と中脳の間にある自律神経の中枢)の視床下部にある体温調節中枢から「汗を出せ」という指令が出て、脊髄から交感神経を通って全身の汗腺(皮膚にある汗を分泌する腺(セン:動物の体の器官のうち分泌活動を行う細胞の集まり)である。汗腺には主に次の2種が存在する。 エクリン腺は全身にあり場所によって密集度が異なる。ヒトにおいて主に体温を下げる ために利用される)に伝わる。

④ 発汗は全身で起こるが、髪の生え際や首・顔でよく起こる。ここにはエクリン腺という汗腺(皮膚にある汗を分泌する腺(動物の体の器官のうち分泌(ブンピツ:細胞が代謝産物を排出すること)活動を行う細胞の集まり)である)がある。

⑤ 体全体で41度位まで体温が上がることがあるが、脳は40度以上になると熱性麻痺を起こしてしまう。顔に多くの汗腺があるのは、ここで血液の温度を下げ、脳の温度を上げないようにしているのである。

⑥ 日本人の汗腺の数は、平均で約350万個といわれるが、実際に汗を出しているのは、このうち220万個で、これを能動汗腺(実際に汗をかく汗腺)という。この能動汗腺の数は2歳位までで決まるという。

⑦ 日本人でも、インドネシアなどの暑い地域で生まれた子供の汗腺は多く、エアコンの利いた環境などにいる子供は汗腺が少なくなって、汗が出にくい。

⑧ ところで、私たちは「いい汗をかく」と表現することがあるが、「いい汗」とはどんな汗なのだろうか。

⑨ まず、適度な運動で交換神経を働かせれば「いい汗をかく」ことになる。交感神経がよく働くとノルアドレナリン(意欲や気力・判断力・集中力・ものごとへの興味などに関連した神経伝達物質)が出る。その際、心地いいという感覚を伴う。汗はいったんエクリン腺((1)人間のほぼ全身の体表面に分布している汗腺。(2)人間が 出す汗の殆どはこのエクリン腺からの汗(エクリン汗という)である。(3)エクリン汗の成分はアポクリン腺(わきの下・外陰部・肛門周辺・乳輪・外耳道など特定の部分だけに存在する腺)からの汗(アポクリン汗)に比べて薄い。(4)エクリン腺は、毛包(モウホウ:毛根を保護し、毛の伸長の通路となる)とは独立してい て、比較的皮膚表面から浅いところに位置する。(5)全身にあり場所によって密集度が異なる。(6)ヒトにおいて主に体温を下げるために利用される)毛細血管から漉し出され、細胞の周りの汚れたものが一緒に排出される。汗を出してから水分を補給すると、血液の水分が増えて、細胞と毛細血管の間を何回も洗うことになり、新陳代謝が高まる。これが「 いい汗」である。

⑩一方、「わるい汗」は、例えば満員電車のなかでかく汗や梅雨時の汗などである。ジトッとして、気持ちが悪い。つまり汗が出ても蒸発せず、涼しく感じられない場合だ。

⑪ さて、精神性発汗は手のひらや足の裏・脇の下・額・鼻の頭などで局所的に起こる、ここにはアポクリン腺という汗腺があって、大脳皮質、特に脳の司令塔といわれる前頭前野(ゼントウゼンヤ:前頭前野はヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢であると考えられて いる。前頭前野は系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,個体発生 的には最も遅く成熟する脳部位である。一方老化に伴って最も早く機能低下が起こる 部位の一つでもある)からの命令で汗を出す。前頭前野の発達していない下等動物にはこの種の発汗はなく、人間とサルしか精神性発汗はない。

⑫ このような汗をかくと、適度な湿り気でモノが掴みやすくなるので、サルが木に登って敵から逃げるための自己防衛的な発汗であるといわれている。

⑬ 汗は99%が水だが、食塩・尿素・乳酸などの成分も含んでいる(下図参照)。しかし、食塩以外はごく微量なので、汗は薄い食塩水と考えていいだろう。

⑭ 1Lの汗に食塩が1%とすれば、食塩の量は10gになる。日本人の食塩必要量は、1日当たり10gなので、ひどく汗をかいたら、食塩を補給しなければならない。ゴルフ場で、足が攣ってしまう人をよく見かけるが、これは食塩不足のために筋肉が硬直してしまったのである」

間脳 汗.jpg 汗の成分

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p.790 喉が渇いたとき、水を飲んではいけないのか (2/2)

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【水の健康学、東京医科歯科大学医学部教授 藤田絋一郎著、新潮選書(シンチョウセンショ)発行より引用】

「① 人間の体温は発汗(ハッカン:体温が高まったときに起る体温調節現象で、(1)汗のうちの水分の 蒸発によって熱の放散が増大する。発汗は一般に温熱刺激で皮膚温が43~46℃に なったときに起る。これを温熱性発汗という。(2)そのほか人体には精神的な緊張によって発 汗する場所 (腋窩(エキカ:脇の下)、手掌(シュショウ:手のひら)など) があり、これを精神性発汗という。(3)発汗の中枢は視床下部 にあるが、精神性発汗と温熱性発汗とは中枢が異なる)と皮膚の血管拡張によってコントロールされている。皮膚の血管が拡張するだけでなく、体の血液分布にも変化が起こる。胃や腸など消化器系統の血液が減り、その分を腕や足などへ送って体温調節をはかる働きがあることがわかってきた。

② そもそも動物の中で、汗で体温調節できるのは人間とサルだけである。イヌは口を開け舌を出して熱を逃がしているし、ネズミは耳や睾丸を唾液で濡らし、気化熱で体温を下げている。

③ さて、体温調節の為に私たちは自分の体の中の水分を使って発汗しているわけだが、その水分はどこからきているのだろうか。

④ 人間の水分の大半は筋肉に含まれる。体重が60kgの人なら、約30kgを筋肉が占めている。その筋肉の中で20kgくらいを水分が占めているといわれている。

⑤ では、脱水症状になると、水分はどこから外に出てしまうのだろうか。

⑥ ネズミの実験によると、体重の10%の脱水負荷を与えると、全水分喪失量量の40%が筋肉から、30%が皮膚から、骨や腹部内臓からそれぞれ14%が出ていることが分かった。しかし、脳や肝臓などの重要な臓器からはほとんど水分が出ていないことが分かったのである。

⑦ 脱水症状が起こった時、主として筋肉や皮膚から水分を出して水を補おうとしていたのだ。その時に私たちは、喉の渇きを感じているのである。

⑧ 喉の 渇きを知らせるリセプター(受容体(ジュヨウタイ:生物の体にあって、外界や体内からの何らかの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った 構造のこと。レセプター又はリセプターともいう)には2種類あって、1つは視床下部にある浸透圧リセプター(血液の浸透圧センサー)、もう1つは心臓の左心房にあるボリュームリセプター(体液量を感知)である。

⑨ まず、ボリュームリセプターが血液量の変化に応じて渇きの信号を出すようにさせる。一方、脱水が起こると、体液中の水分が減少する為、血液中の電解質の濃度が濃くなって浸透圧が高まる。それを視床下部の浸透圧リセプターがキャッチし、喉の渇きを起こさせるのである。

⑩では、なぜ真水(塩分などの余分なものを含まないお水のこと)では、喉の渇きを癒せないのだろうか。

⑪ 真水を飲むと、摂取した水分によって、血液の浸透圧が下がっていく。すると、細胞の内外の浸透圧に差が生じ、細胞の機能を障害する可能性が出てくる。そのため、浸透圧が一定のラインに達すると、再び浸透圧リセプターが作動し、今度は、もう水を飲むなという指令を出すのである。

⑫ 汗をかいた時、失われるのは水分だけではない。体液中に含まれるナトリウムイオンやカリウムイオン・カルシウムイオン・マグネシウムイオンなどの電解質も失われる。

⑬ 脱水状態の血液中の水分を補うのが組織間液((1)多細胞生物の組織において細胞を浸す液体であり、(2)細胞外液のうち血液とリンパ管の中を流れるリンパ液を除く体液である。(3)組織液・細胞間液・ 細胞間リンパ液とも呼ばれる。(4)血液により運ばれた酸素やタンパク質などの物質は毛細血管壁を介して間質液(カンシツエキ:組織間液または組織液ともいわれる。種々の生体組織において、血管外の細胞間のすきまを満たし、組織の 新陳代謝・栄養物の供給・排泄物の運搬などの役目をする液体成分)へと拡散した後、間質液から組織の細胞へと拡散する)だが、脱水量が増えると細胞内液からも脱水が起こる。これを希釈性脱水という。細胞内壁の回復を進めるには、水よりも電解質溶液の方が効果が大きいということなのだ」

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p.789 喉が渇いたとき、水を飲んではいけないのか (1/2)

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【水の健康学、東京医科歯科大学医学部教授 藤田絋一郎著、新潮選書(シンチョウセンショ)発行より引用】

「① 気分が悪くなった私は慌てて車に戻ったが、喉が相当に渇いていた。早速車のクーラーボックスに置いてあったミネラルウォーターのペットボトルを一気に飲んだ。ところが不思議なことに途中から水が飲めなくなってしまったのである。

② これに関しては、アドルフ博士が砂漠で行った有名な実験がある。

③ 数人の被験者(実験・検査などを受ける人)に砂漠を脱水症状が出るまで歩いてもらい、その後、真水(マミズ: 塩分などのまじらない水。淡水)を飲ませた。被験者はある程度までは水を飲んだのだが、私と同じように、途中からは水を飲めなくなってしまった。つまり、真水では脱水症の回復がうまくできないことが判ったのである。

④ 何故なのだろうか。その理由は長年謎だったのだが、京都府立医科大学の森本武利教授らが、ネズミを使って次のような実験を行った。

⑤ まずネズミを体重の7%の割で脱水状態にさせた。その後ネズミに蒸留水(水道水や井戸水などを加熱、沸騰させ、発生した水蒸気を冷却、凝縮させて蒸留水とする)を与えたが、途中で飲むのを止めてしまい、脱水回復率は50%にしかならなかった。

⑥ ところが、同じネズミに血液と同じ濃度の電解質を含む水を与えると、脱水回復率が100%になったのである。

⑦この理由を理解するには、脱水と渇きのメカニズムを知る必要があるだろう。

⑧ 私たちが喉の渇きを最も感じるのは、脱水状態になったときである。私が体験したように高温のクウェートの砂漠を歩いたりすると、体温が異常に上がってしまう。すると体は盛んに発汗して上昇した体温を平常値に戻そうとする」

 ⑨ 電解質が体内の水分を保持する役目があるため、長い時間水分が補給された状態を保つことができます

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P.788 クウェートの砂漠での経験から

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【水の健康学、東京医科歯科大学医学部教授 藤田絋一郎著、新潮選書(シンチョウセンショ)発行より引用】

「① 私たちはイラクからクウェートに向けて、ちょうど中立地帯を走っていた。湾岸戦争(1990年8月2日、イラクによるクウェート侵攻をきっかけとした国際紛争)の始まる十数年前のことである。

② 砂漠の太陽は焼けつくような日差しを照り付け、車の外は50度近くなっていた。車の窓を開けるとまるでドタイヤーで熱風を吹き付けられたように皮膚が痛かった。

③それでも好奇心の塊である私は、車の外に飛び出した。砂漠の景色が美しかったのだ。小高い丘を登り、そこから下を見下ろしたが、見渡す限り黄金の砂漠ばかりであった。

④ 20分も砂漠を歩いただろうか。急に吐き気が襲ってきた。50度近い野外のいたにもかかわらず、汗をかいているように見えなかったのだが、私は脱水症状(体に含まれる水を体液と呼びます。体液は体の60%を占める水分とミネラル(電解質)、タンパク質などで構成され、生命維持に関わるさまざまな役割を果たしています。脱水症は、何らかの要因により体内の水分とミネラルの一つであるナトリウム(塩)が不足している状態を指す)を起こしてしまったのだ。

⑤ 砂漠のように猛烈に暑くて乾燥している所では、1時間当たり0.5~1.0Lも汗をかく。しかし、外気温が50度位になると、汗(汗の成分は、その大部分が水でできています。水以外の成分では、塩化ナトリウムが約0.6%、その他ごく微量の尿素や塩素、カルシウム、マグネシウム、乳酸(乳酸とは、私たちが摂取した栄養素などをエネルギーに分解する過程で作られた有機化合物です。簡単に言うと、食品から摂取した糖質が筋肉の細胞内でエネルギー分解される過程において生まれた弱酸性の物質です。私たちの体は糖質を分解して吸収し、それをエネルギーに変換します。運動強度が高くなると筋肉の細胞内では多くの糖が分解され、吸収しきれずに残ってしまうことがあります。これが乳酸になるのです。つまり、乳酸は、エネルギー生成の過程において糖分が体内で多量に必要になった結果吸収できなかったことによる生成物ということです)などのミネラルで構成されています。ところで、この汗の成分は血液から作り出されていることは知っていましたか?血液の中の血漿と呼ばれる液体成分が汗として使われており、この液体成分の中に含まれている身体に必要なミネラルが、汗として排出される前に体内に再吸収されるような構造になっているのです)は瞬時に乾燥してしまい、顔や腕に白い塩の結晶を残す。

⑥ 汗を流すと気分がさわやかになるのは、汗の蒸発によって体温が放熱されるからである。温度が35度位あっても乾燥していれば、この放熱も上手くいって、暑くても耐えることができる。しかし、クウェートの砂漠のような高温の状態では、体はその状態に慣れていないと放熱が十分にされずに体温が上がってしまい、たちまち熱射病(長時間、高温多湿環境にさらされることによって発生する全身性の温熱障害で、熱中症と呼ばれている)や熱中症(運動や暑熱から起こる体の障害の総称です。熱射病や日射病と呼ばれているものは、重症の熱中症のこと)になってしまうのである。

⑦ 体温調節作用は、水が果たす重要な役割の1つであるが、1gの汗で約600calの熱量を体外に放出することができる。日本の冬の気候でも人は汗をかいており、1日に約0.2Ⅼの水を排泄しているという。熱帯や砂漠では、1日に3Ⅼ以上の汗をかくようになる。

⑧この体温調節機能がうまく働かなくなると、体内に蓄積した熱を放出することが出来なくなって熱中症になり、1日に5Ⅼ以上の水を排泄してしまうと、いわゆる熱射病を発症する。

⑨ 脳細胞は高熱に弱いため、不快感や頭痛、吐き気などが起こる。ひどくなると意識障害が生じ死亡することも稀(マレ:少ない)ではない。

⑩ 熱中症にまつわる歴史は古く、紀元前4世紀にアレクサンダー大王のペルシャ遠征軍は熱中症の対策に悩ませれたという。戦争中の日本でも南方に展開した軍隊や製鉄所や炭鉱などの汗の噴き出す環境で長時間働く労働者が熱中症で死亡することが相次いだ為、熱中症についてはかなり研究が進み、予防法はすでに確立していた。

⑪ にも関わらず、日本では現在でも、夏には熱中症による犠牲者が出ている。

⑫ その理由として考えられるのは、生活環境が改善されて、現代人の暑熱(ショネツ:炎暑、炎熱)への適応能力が衰えているということがある。その例証の1つとして日常的に暑い沖縄では熱中症の発症はほとんどないのに、日頃は涼しい長野県や山梨県ではよく発症していることが挙げられるだろう」

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p.787 生きとし生けるものすべて水の現成(ゲンジョウ) (2/2)

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【水の健康学、東京医科歯科大学医学部教授 藤田絋一郎著、新潮選書(シンチョウセンショ)発行より引用】

「① 胎児が母体の中で羊水に浮かんでいる状態から、私たち人間の一生が始まることを述べてきましたが、これは私たちの体のの中に水があるというより、水がそのまま私たちのいのちだと認識した方が正しいといえるだろう。

② ここでもう一度、小倉住職(ジュウショク:本来「住持職」と呼ばれている仏教の職名(宗教上の地位)を省略した呼称で、一寺院を管掌(カンショウ:自分の管轄の職務として責任をもって取り扱うこと)する僧侶(ソウリョ:出家して仏道を修行する人)のこと)の話を思い出してみたい。小倉住職によると、道元禅師は「正法眼蔵(主に禅僧である道元が執筆した仏教思想書を指す)」のなかで、水といのちの深い関わりについて様々な探求をしているという。

③ 例えば、山水経の巻には、「人間の命の原点は水であることを忘れるな」とあり、何事も水のみになって水をみてみよ。そして人間も水だと思ってみよ。そういう思考の訓練をしていると、人間の無常性(無常:常ならざること、移り変わって少しもとどまらないこと、生滅(ショウメツ):変化すること)が骨身にしみてくるようになる。その時、自己の真実の生き方についての指針も得られるし、他人の生き方についての理解も得られるようになる」とあるそうだ。

④ 「一切衆生悉水現成」(全ての存在は水そのものだ)ということなのだろう。(現成:眼前に隠れることなく、 ありのまま現れていること。自然にできあがっていること)

⑤ このように私たちの命にとって大切な水が、汚染され続けている。世界中で水の汚染が問題になっており、特に日本は深刻である。かって日本の水道水は、そのままなまで飲める、とても美味しい水だった。しかし最近では、日本の水道水をそのまま飲む気にはなれなくなっている。

⑥ 飲み水だけではない。雨水も汚染され、日本各地にかなり酸性度の高い雨(酸性雨とは、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とする酸性物質が、雨・雪・霧などに溶け込み、通常より強い酸性を示す現象です。酸性雨は、河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりして建造物や文化財に被害を与えます、全国の全地点の5年間のpH 加重平均値、降水pH:4.48~5.37 ⇒5年後 4.72。酸性化した状態であることが認められた)が降っている。

⑦ なぜ、こんな事態になってしまったのか。この点についても道元禅師は750年前に鋭く指摘している。「人間の命は水であるが、心ある者は人間にとっての水という視点にばかりこだわってはいてはならない。もっと大きな立場で大自然の摂理になかにある水を学ばなければならない。大自然の摂理として存在する水を私たちはあまりにも人間中心に見てはいないだろうか」

⑧ 私たちは、そろそろ人間中心のものの見方を大きく変えなければならない。生きとし生けるものは、すべて「水の現成だ」ということを忘れてはならないのだ」

⑧現成とは:眼前に出現していること。自然に できあがっていること

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p.786 生きとし生けるものすべて水の現成(ゲンジョウ) (1/2)

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【水の健康学、東京医科歯科大学医学部教授 藤田絋一郎著、新潮選書(シンチョウセンショ)発行より引用】

「① 私たちの体はほとんど水から出来ている。大人では体重の60%、新生児(シンセイジ:産まれてすぐから28日間)では実に80%が水だといわれる。命の本質は水と深く関わっているのだ。

② 体内では、水は血液やリンパ液として循環しながら、栄養物や酸素を運搬したり、老廃物の排泄(ハイセツ:不要となった物質を体外に捨去る作用で、排出ともいう)を行い、また体温や体内の浸透圧(体内の浸透圧:(1) 体液(主に血液)の浸透圧が高くなる、すなわち高張になると細胞内の水が細胞外に出ます。食塩の過剰摂取や腎障害などによって起こります。(2) 体液の浸透圧が低張になると逆に細胞内に水が入ります。重度の発汗によって体液のNaCl(体液のNaCl(塩化ナトリウム):体液の浸透圧は主として塩(塩化ナトリウム)で生ずる。浸透圧は塩の濃度で異なり、体液の塩濃度を一定に保つのは腎臓の働きによる((1)腎臓の最も重要な働きは、細胞外液の量や成分(特に電解質濃度)を一定に保つことです。ではどのようにしてこのような調節を行っているのでしょう?(2)口から入った食事に含まれる様々な成分の量に応じて、体中に張り巡らされたセンサーがこれを感知し、これがいろいろな経路で情報として伝わり、様々な臓器からホルモンなどが分泌されます。(3)これらのホルモンは最終的にネフロン(腎臓の基本的な機能単位であり、腎小体とそれに続く1本の尿細管のこと。人間の場合は左右の腎臓合わせて200万個ほど存在し、各 ネフロンで濾過・再吸収・分泌・濃縮が行われ、原尿が作られていく)、特に尿細管(細尿管(サイニョウカン))に作用して、尿に排泄される成分の量が決まるわけです。これによって細胞外液の量や電解質の濃度が一定に保たれます。(4)人間の体の中にはさまざまな調節機構が働いていて、外気温が大きく変動しても、脳に精密なサーモースタット(温度感知装置)が付いていて、体温がおおよそ36.5度に保たれているのと同じです。(5)例えば水をたくさん飲んだとすると、血液の濃度(浸透圧)が低下します。この情報は脳のある部分でキャッチされ、抗利尿ホルモン(コウリニョウ:腎臓の尿細管に作用して水分の再吸収を促進する)の分泌が低下し、尿細管に対する作用が抑えられ、水分の再吸収が減少し、うすい尿がたくさん出ます。(6)逆に水分を制限すれば、抗利尿ホルモンの分泌が亢進(コウシン: 高ぶり進むこと)し、水分の再吸収が亢進し、濃い尿が少ししか出ず、体内の水分を調節しているわけです。(7)これはすべての電解質にも当てはまり、細胞外液の電解質濃度が、体温が一定に保たれるのと同様に保持されるわけです)。この濃度は約0.9%である。体液には細胞の外にある細胞外液と細胞の中にある細胞内液がある。細胞外液の主成分が塩化ナトリウムであり、細胞内液の主成分が塩化カリウムである。両者の濃度が一定に保たれることにより、細胞の形が正常に維持され、正常な機能を果たす)が失われる時に起きやすくなります)などを一定に保っている。

③ 水は体中を駆け巡り瞬時も止まることなく働いている。タンパク質や酵素((1)酵素というのは、私達の身体の中で作られるたんぱく質の一種。(2)消化酵素:消化するために不可欠なアシスタント。食べた物の栄養を体が吸収しやすい物質に分解するのに一役買ってくれます。(3)代謝酵素:消化酵素によって体内に吸収されたエネルギーを実際に使うのに使われる酵素です。体を動かしたり、呼吸したり、物事を考えたり、ウィルスや細菌と闘ったり、また代謝という言葉から想像できるように肌の新陳代謝や発汗なども、全てこの代謝酵素の働きのおかげで実現しています。(4)食物酵素:身体の外部から取り入れる酵素の事を指します。食物に含まれている食物酵素は、そのまま体内に吸収されると思われていましたが、実際は胃酸などで分解され、効果を失ってしまいます。とはいえ、酵素に身体の状態を良くする効果がないわけではありません。酵素が含まれた食物は、その状態で消化の良い状態になっています。その分、消化酵素などが使われなくなり節約もできますし、さらに栄養が吸収しやすい状態にしてくれます。その結果、食物酵素を体内に取り入れることで、体内の酵素を活性化させてくれます。食物酵素はそれ自体の効果ではなく、本来体内にある酵素をサポートしてくれる効果があるということですね。野菜や果物に多く含まれる食物酵素ですが、1点注意点があります。それは加熱しないこと。食物酵素は48度以上になると破壊されてしまいます。だから、加熱すると全く意味が無いのです)などの生体高分子を運ぶばかりでなく、細胞間の乱れなどをチェックしているのである。(5)酵素(コウソ):生体内の化学反応を触媒するタンパク質。反応の種類に応じてそれぞれ特異的な酵素が存在し、化学的な触媒に比べて温和な条件下で強い効果を発揮するという特徴がある。多くの酵素はその作用にあたってビタミンなどの補助的な分子団、すなわち補酵素(ホコウソ:酵素反応の化学基の授受に機能する低分子量の有機化合物である。コエンザイム・助酵素などとも呼ばれる。 一般に補 酵素は酵素のタンパク質部分と強い結合を行わず可逆的に解離して遊離型になる(反対 に不可逆的な解離を行うものは補欠分子族と呼ばれる)。補酵素の多くはビタミンとして 良く知られており、生物の生育に関する必須成分(栄養素)として良く知られている)を必要とする。

④ 生命という壮大なドラマで水は1人数役の働きをしているのだ。

⑤ 前述したように、私たちが飲料水などによって体内に取り入れる水は、1日だいたい2.5Lである。また、尿や汗などで体外に排泄される量も2.5L/日。つまり、体重70kgの大人なら、約40Ⅼの水分を常に体内に保持し、2.5Ⅼの水分を毎日入れ換えしている計算になる。

⑥ ちなみ(それまで述べてきた事柄に関連して、本筋から離れた事柄を言い添えるときにいう語)にいえば、樹木は地中から水を吸い上げて、それを空中に放出するが、高さ50m程の大きな樹木では、その量は普通1日当たり190Ⅼになると云われている。樹の幹に聴診器を当てると、ゴーッという音が聞こえる。この吸い上げる量は、人間の体積に換算すると、実は人間が1日に必要とする量とほぼ同じなのだ 」

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